動機づけ面接(MI)のTNTの報告会。TNT(Training of New Trainers)は動機づけ面接の国際トレーナーネットワークMINT(Motivational Interviewing Network of Trainers)の新人トレーナー研修で、通常、年に1回世界のどこかで行われ、これを修了するとMINTメンバーになることができます。
私は2020年に、MI発祥の地ともいえる米国ニューメキシコ州アルバカーキのTNTに参加することになりましたが、新型コロナのパンデミックのため、最終的にオンラインでの開催になりました。
今年は、原田隆之先生(筑波大教授)、白坂知彦先生(精神科医)、安達友紀先生(神戸大助教)がTNTに参加。充実した報告会になりました。
今回、コペンハーゲンのTNT(10月)に参加した原田先生・白坂先生は、JICA(国際協力機構)のプロジェクトでフィリピンの依存症治療のプログラム開発に携わる中、フィリピンの方々のMINTへの参加のサポートだけでなく、ご自身もTNTを受けられることを決めたそうです。
オンラインのTNT(9月)に参加した安達先生は、大学で心理を教えながら慢性痛の診療にも携わり、そのなかでMIの教育・普及・研究の一層の必要性を感じるようになったとのことでした。
また、今回はMIのテキストが10年ぶりに改訂されたタイミングでした(Motivational Interviewing 第4版)。MI自体が、依存症の治療や行動変容の支援にとどまらず、クライエントのウェルビーイングの支援へと変わりつつあることをミラー先生の講演で聞くことができて感銘を受けたというお話もありました。(原田先生)。
対人支援のさまざま分野でのMIの普及がますます進みそうです。
※記念スクリーンショット(顔出しOKの方のみで撮影)
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