MI&対人援助技法のワークショップ・10回シリーズ、第1回「ストレス・コーピング」から始まって第6回ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)まで終了しました。
対人援助職の方が毎回1つ「道具」(=役に立つ技法やアプローチ)を増やしながらMIの理解も深める企画。主催である私自身も学びながら、各回のテーマに取り組んでいます。
全10回のテーマは以下のとおり。
- 第1回:ストレスコーピング
- 第2回:マインドフルネス
- 第3回:リフレクティング
- 第4回:アサーション
- 第5回:解決志向アプローチ
- 第6回:ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)
- 第7回:リフレーミング
- 第8回:ポジティブ心理学
- 第9回:CBT (認知行動療法)
- 第10回:REBT (論理情動行動療法)

以下、参加者の感想をご紹介します。
第1回:「ストレスコーピング」(選択肢を多く持ちそこから選ぶ)
ストレスの仕組みとコーピング(対処法)について学び、コーピング・リストを作ってみました。
(感想)
- コーピングのレパートリーを増やして気軽に使えるようになりたい。また、自らのコーピング実践を他者支援にも活かしていきたい。道具箱の中から選んで使う道具を一つずつ増やしていきたい。ありがとうございました。
- 他の方のストレスコーピングを知ることができて良かったです。なかに自分が持ち合わせていなかったが、試してみたいと思えるアイディアがありました。ありがとうございました。
- コ-ピングリストを眺めると根底に自身の価値観があることが分かりました。支援者がいてもいなくても自分で選択するとストレスを乗り切れると思います。
- 色々とストレスを抱えているらしい娘と、今度ゲーム感覚でコーピングを考えると数を増やすワークをしてみたいと思いました。MIとの関連、興味深かったです
- MI×○○○○という試みは新鮮で、立体的で、楽しいです。
- 昨年MI入門講座に参加したばかりの初心者ですが、メンバーの話も聞けて有意義な時間でした。
- どうMIとつながるか、わくわくしました。コーピングを選ぶのは自分で良い。情報提供をしたうえで選択してもらうところが、MIだなと思いました。援助者としても疲れにくい方法だなと思いましたので、早速明日から使います!
- MIと他の技法の共通点を考える視点が新鮮で面白かったです。コーピングは自分の行動や認知に自覚的になることで自己理解を深めていくことだと感じました。MIでも自己理解を支援することで、CLがセルフケアの視点を持ってより良く生きることができるようになることに繋がると感じました。
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第2回:マインドフルネス(「いま・ここ」に向き合う)
過去や未来や他人ではなく「いま・ここ」に向き合うマインドフルネスのワークを体験しました。
(感想)
- 今日もとても楽しくあっという間でした!ぐるぐる思考の時に実践します。また今日娘が落ち込んでいたので、脱フュージョンやマインドフルネスなど今日学んだことを教えてあげようと思います
- 葉っぱのワークが一番良かったです。ネガティブな気持ちになった時に、やってみようと思いました。
- マインドフルネスの注意集中とモニター機能がMIの面接でいきると思いました。マインドフルネスを練習しているおかげで自分の心の動きに気付きやすくなっていると思いました。
- 評価せずにまずは自分の気持ちに気づく。これの大切さを体験できました。心と頭を分けて休める時間になりました。今日も素敵なワークをありがとうございました。
- MIの誠実さの気づきに、マインドフルネスの今ここがつながること自体が学びになりました。
- マインドフルネスはなんとなくわかっていた感じでしたが、ロジャースの一致との関連や瞑想がジェンドリンのフォーカシングへの関連を感じて、より広い幅の広がりを感じを感じました。大きな発見です。ありがとうございました。
- 誠実であるということを考えさせられる時間になりました。楽しかったです。
- 落ち着いてマインドフルネスを体験して、今ここにあるという感覚は難しいけれど、気持ちが良いものだと感じました。自己一致という概念の勉強になりました。今日もありがとうございました。
- 支援者としてどうしても少しいい人であろうとする自分がいます。誠実さ、自己一致という点から言えば、もっと率直に色々と表現できてもいいのになぁ〜と感じています。それは自分の内的体験や感覚に自覚的に気づいていないからなのかもしれないと感じ、マインドフルネスがその役に立つように思いました。
第3回:リフレクティング(自己理解の方法/多様な視点)
オープンダイアログで用いられる「リフレクティング」を紹介、実際に体験しました。
(感想)
- リフレクティングでお話して、とてもうれしいフィードバックをいただき嬉しかったです!初めての経験で、とても学びがありました。明日からのエネルギーになりました(^^)
- 短い時間でしたが、オープンダイアログの経験は、気づきの多さを実感しました。貴重な体験でした。クライアント自身の気づきのみではなく、二人のセラピスト同士でも気づきがありました。有り難うございました。
- 明日、同僚の面談に同席することになっているので、リフレクティングメンバーのような感じでいてみようかと思いました。
- リフレクティングは、自分を客観視しつつ、視野が広がる感じがしました。基本は強みや是認の視点がどんどん入ってくるので勇気が湧いてくるのではないかと思いました。会議などで、このようなことができるといいなと思いました。
- 医療関係のケア会議では医師が意見を話すとほかの専門職が話づらかったりするので、それぞれがそれぞれの専門家であるというNさんの感想を聞き、患者さんがリフレクティングにより視野が広がると思いました
- MIのスピリットとリフレクティングを対人支援の時に組み合わせながら、聴き手として多様な視点を広げていきたいと思いました。
- オープンダイアログの理解ができていなかったのですが、藤本さんのワークを受けてから復習すると更に理解できるようになりました。今日、職場でやってみたらなかなかみんなたのしそうでした。
- 病院で多職種で仕事をしているので、患者さんとのチーム面談の中でリフレクティングを取り入れるのも面白いかなと思いました。
- 改めてリフレクティングの可能性とMIとの親和性の高さをとても感じました。話すことと聞くことを分けるということと、チームで関わることの効果を実感しました
第4回:アサーション(自分も相手も大切にするコミュニケーション)
言いたいことがあるのに自分を引っ込めてしまったり、逆に、攻撃的になったりするのではなく、「自分も相手も大切にするコミュニケーション」としてのアサーションを体験しました。
(感想)
- 自分の反応は非主張型でした。サンドイッチ型、自然に使えるようになって自分のことも大切にできたら思いました。ありがとうございました。
- 意見交換で、貴重な経験や情報が聴けました。有難うございました。
- AOA大事ですよね。そして、アサーションのワークでも、伝わりやすさを体験出来て早速使っていきます。ありがとうございます。動画もありがとうございます。忘れないように拝聴いたします。
- 日本人は文化的に非主張的になりがちでストレスをためてしまう人も多いと思うので、アサーションを学べると精神的な健康度が高まると思いました。
- 苦手だからとスルーしてなにも伝えないよりも、相手を受け止めてから苦手を伝える方が、相手を大事に思っている、より良い関係性の構築につながるのではないかと思います。よい体験でした。
- サンドイッチ法はとても使えるなと思いました。あと、MIのAOAについて忘れてしまっていたので、復習しないといけない!と思いました。繰り返しが大事ですね。ありがとうございました。
- アサーションの学びもMIのスピリットにつながると思いました。
- アサーションは、相手に対してどこまで自己開示できるかというMIでいうところの純粋性などに関わっていると感じました。エクササイズを通して相手との水平な関係性や協働を感じました。一方で、自分の大切な価値や感情に触れるような場面ではアサーティブになるのが難しくなるとも感じました。
- 相手に誤解を与えたり、不快を与えない丁寧な対応方法だと思いました。慣れるまでは、意識的に、練習して、自分のことも知ってもらえることにつながる方法だと思いました。
第5回:解決志向アプローチ(ゴールの明確化、強みの発見、質問技法)
うまくいかないことの原因を探るのではなく、問題の解決像を生き生きとイメージし、小さなことから実行する方法に触れてみました。
(感想)
- ミラクルクエスチョンのワークで、聞き手でも話し手でも楽しくて気持ちが明るくなるのを体感しました。ありがとうございました。
- さまざまな手法や療法に取り入れることが可能だと感じました。引き出しが増えそうです。ありがとうございました。
- きょうもありがとうございます。明るい気持ちです。行動につなげます。
- 相手の中に答えがあると感じたときや、ここ一番で気づいて欲しいときなど、自分で行動をしてもらえるモチベーションにもなると感じました。
- 以前の用語としてだけの理解していたミラクルクエスチョンや例外探しは、胡散臭い印象を勝手に抱いていましたが、やってみるとポジティブな変化があった場合の(未来の)感情を想像できたことが意外な発見でした。
- 「奇跡が起こったかのように振る舞う課題」が気になりました。例えば、人前で堂々と素晴らしい話ができるように・・・奇跡が起きたとして自分を信じて、奇跡の自分になりきってみることもやってみようと思いました。
- やはり、前向きな気持ちになると、未来が開ける気がする。問題がなくなるのではなく、「代わりに何ができるか」が大切だと思いました。
- ゴールを否定形ではなく具体的、肯定的な行動や状況をイメージするというのはクライアントだけでなく、支援者みんながポジティブな気持ちになれると思いました。今出来ていることや例外探しも意識したいです。ありがとうございました。
- いつも本当にありがとうございます。以前SFAの本を読んで以来直接実践する機会がなく記憶が薄れてきていたところポイントを押さえてご説明いただけたお陰でとても良い復習になりました。また、この勉強会で取り上げている各テーマの関係性を図示していただけたので、それぞれの有効的な使いどころのイメージをもてたのでとてもスッキリしました!今回も楽しかったですし、これから学ぶテーマも楽しみです!どうもありがとうございました!
第6回:ACT(思考と現実を分ける、価値にそって行動する)
「バスのメタファー」などを手掛かりに、「脱フュージョン」「価値に沿って行動すること」などACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の発想に触れてみました。
(感想)
- ACTは最近よく聞きます。その一端にふれることができたようなきがしました。ありがとうございました。
- 最初はマインドフルネスにそっくりだなと思ったのが、最後にこんなに違う面もあるんだと分かり、面白かったです。
- 普段、他人軸で生きているので自分の価値観が分からなくなっているということに気づきました。定期的に自分に向きあう時間を持つことから始めたいと思います。ありがとうございました。
- 自分のマインドさんに縛られている自分に気づくための6つのキーワード。その中でも「脱フュージョン」は冷静さを取り戻すための最初のステップで、それが出来るようになればACTの60%は達成できているかも?と思いました。強い思い込みに捉われている場合、脱フュージョンは難しいと思いますが、マインドフルネスなどこれまでの対人援助技法も活用するなど、実践的活用ができるACTだと思いました。
- 今日はその時々に出てくる思い込みや思考に気づき、距離を置いて、一旦そのままにしておくことが乗っ取られないやり方だと実感できました。思考にたいして深刻にならない歌も聞けて楽しかったです。ありがとうございました。
- ACTの目指すしなやかな心のあり方を実践したいと常々思っていますが、実際は難しいというのが正直な感想です。心にゆとりがなくなる前に気付いて、自分が自分らしくいられるためのツールにできればいいのかなと思いました。依存症の方などにはとても効果が期待できそうです。
- バスのメタファーの図がわかりやすかったです。人は自分の価値に基づかない行動を取り続けると精神的な健康度が損なわれることが多いと思われるので、たとえ思い込みが消えなかったとしても、自身の価値に気づき、価値に基づいた行動をとることが自分を保つ上で大切なことだと思いました。
- マインドさんと外在化することで、自分の囚われを客観視できるようになることや、今ここに意識を集中させること、自分自身を客観視する観察する自己、・・・これを書きながらヘキサフレックスは客観的に自分自身をみられるようになることで、その方にとってきっとよい方向に意識決定できるようになるツールなのかなという理解に至りました。今日もありがとうございました。
- あらためて自分の価値と向き合う時間をもらいました。何を大切にしたいのか、感じることができてよかったです
以上、第1回〜6回の振り返りレポートでした。
各回、それぞれの技法の魅力が多少なりとも伝わっていること、またMIとの関係や技法同士の関係を考えるきっかけになったことが嬉しいです。
第6回以降も前向きに取り組んでいきます!


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